「嘱託社員」を英語で言うと?

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私のもっとも得意な翻訳分野は契約書ですが、社内規定の英訳を頼まれることも結構あります。


その際にわりと悩む頻度が多かったのが、従業員の身分を示す表現(正社員、契約社員、派遣社員、嘱託社員、臨時社員、パート、アルバイトなど)です。

 

たとえば、嘱託社員を辞書で引くと「part-time employee」とか「temporary employee」などがでてきます。

 

でも「嘱託社員」を「part-time employee」と訳した場合、「パート」はどう訳す?という問題が出てきますし、「temporary employee」と訳した場合、「臨時社員」はどう訳す?という問題がでてきます。

 

さんざん悩んだあげく、今では概ね以下の通りの訳文をそれぞれ採用することにしています。

正社員:regular employee
契約社員:contract employee
派遣社員:dispatched employee
嘱託社員commission-based employee
臨時社員:temporary employee
パート:part-timer
アルバイト:casual employee

 

[参考]労働者派遣関係の用語

英語 日本語 出典&備考
dispatched worker 派遣労働者 労働者派遣法
dispatching business operator 派遣元事業主 同上
worker dispatching services 労働者派遣の役務提供 同上

 

出向という表現

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ついでに「出向」という意味の用語もまとめておきます。

出向中である」は、「on loan」あるいは「on secondment」といいます。

使い方としては、

  - Jack is on loan to another company. (ジャックは他の会社に出向中だよ)

       - Jack is on secondment to another company. (同上)

などといった感じです。

 

応用の表現のパターンとしては、以下のようなものがあります。

  - Tom goes on loan to a subsidiary of the company.
   (トムはその会社の子会社に出向している)

  - The company will loan more than one employees to X corporation.
       - The company will send more than one employees on loan to X corporation.
            (その会社は2名以上の従業員をXコーポレーションに出向させる予定だ)

  - loaned employee (出向中の従業員)
  -  employee on loan (同上)

 

また、出向元企業と出向先企業は以下のように表現できます。

出向元企業:the company from which the employee is loaned
出向先企業:the company to which the employee is loaned

ただし上記の表現は若干説明調ですし、ご覧の通り関係代名詞が使用されているので、何度も繰り返して使うと文章が重たくなってしまいます。

そこで、文章の中で何度も使用されるようでしたら、(以下xxxxという)に相当する英語の文言を加えておき、2回目以降はxxxxと定義づけた用語を使う、という方法を推奨します。

つまり、「出向元企業」と最初に出てきたときに以下の通り訳します。

the company from which the employee is loaned (hereinafter "Sending Company")

上記の(hereinafter "Sending Company") の部分が、(以下「Sending Company」という)という意味になりますので、2回目以降は、この「Sending Company」を「出向元企業」の意味で使用すれば良いことになります。

 

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